読んだら損する話


彼の名はエル・ぽてと


ぽてっと工房に所属する、えびえび団御用達の道具職人である。



「ふう 今日も疲れたな。


     ハンマーの売れ具合が落ち込んできたが、


     今日のアプデで新素材そして新道具ときたもんだ。


     ビッグウェーブがきそうだぜ」



「ぽてとー!ひさしぶりい。元気してたか!!」



おお、マヨ団長。お久しぶりです。元気ですよ


     日課はサボってますけどね、ハハ



「ほほう、そうかそうか。まあよい。元気そうで何より。


     ところで、ひとつ頼みがあるのだがね。」



「どうされましたかな。団長。なんなりと。」



いやその前に、いや、待てよ、いやあどうしようかなあ・・」

    
     


「悩み事ですかな。私でよければ聞くぐらいなら・・・



「そうかそうかあああ!!!聞いてくれるかぽてとよ!!


     いや聞くがいい!!
  
     


     我は!




     先日!




     ついに!




     生ける伝説となったのだ!!!」




おおお!それはおめでとうございます!いやすばらしい!」


フハハハハ、ひれ伏すがよい。


     そこでじゃおぬしに頼みというのはだな、


(マヨ団長ってこんな悪い感じの口調だったかな


     もっとぽわっとしててアホっぽかったような・・・まさか・・!!)





「ところでせん殿、釣りレベルは上がってますかな?」




「んー?釣りレベル上がってるよールピ姉ちゃんに闇竿貰って


     ガンガンレベ上げ中・・・・・・・ハッしまっ・・・」


やはり!あなたはせん殿ですね!!!


     マヨ団長はルピ殿をルピ姉ちゃんとは呼ばない!


     一体なんのつもりですかせん殿!!!」




ふはははは よくぞ見破った さすがは国宝職人。

   
     いやなに、アプデがあるのはおぬしも知っておろう。そして


     新武器、新道具が出ることもな。」





「それは知ってはいますよ。ありきたりの情報だけですがね


     で、それとこれとはなんの関係があるんですか・・



     ・・まさかそうか・・・そういうことか・・・」





「ふふふふふ、頭の回転の速さは伝説クラスだな。さすがだ。


     アプデ直後は全てにおいて値段が上がる傾向があるじゃろう。


     高い買い物はいやじゃ。でも新しいものは欲しい



     そこでお前の出番ということだ。ぽてとよ!!


     マヨ団長の伝説記念を装い、ご祝儀に新道具「光シリーズ」を


     わしがタダでいただこうてって作戦さ!!」



「くっ、なんという腹黒さ、ぷくりぽとは思えん黒さだ。

  
     油断すると飲み込まれそうになる


「ふむ、ばれてしまっては仕方がない。わがラクリマタクト


     葬ってくれよう!」



「く、これまでか、、、




     ・・・・・




     ん、待てよ待てよ待てよ。


     確かせん殿はツボ職人なはず。そしてマヨ団長はランプ職人。


     私にツボを貰おうとしたのなら話がわかるが、依頼する時に


     私にモロばれではないか。私が錯覚すると思ったのか


     いやちがうな・・・なにかおかしい・・・


     ならどういう・・・」



「さあ 逝くがよい!!せいっ!!ティンクルバト・・・」




「ちょっと待ったー!!!」



「ふ、いまさら命乞いか まあよかろう昔のなじみだ。


     話は聞いてやろう」


「では、ひとつだけ。。。 マヨ団長のモシャスが成功してたとして


     私に依頼するつもりだった品はなんだったのですか・・?」



「む、、おかしい事を聞く。マヨ団長はランプ職人。


     当然ランプであろうが!」


「やはり。しかしツボ職人である貴方は使えないはず・・!


「ふ・・そうか・・・


     わかっておる・・・それは当然わかっておる。」



「では一体なぜこのような」



「ぽてとよ・・わしはこれから旅にでる


     それこそ命がけの旅となるであろう。そなたも知ってはおるだろうが


     隣の大陸レンダーシアが今みぞうゆうの危機にさらされておる」



「!・・みぞうゆう・・?未曾有か!それはみぞうと読むのでは!!」


「く・・・そんな事はどうでもいい!!話を聞くのだ!!ぽてとよ!」


「はあ。」


もしかしたら途中で力尽きるかもしれん。その前になあ


     マヨ団長に日ごろの恩返しに


     光の道具とやらを送りたかったのじゃあ・・・


     うおーんうおーん・・」




じゃあ普通に頼めば良いでしょう、いつものように


     お金もいつものようにつけておきますよ。


     出世払いでも何でもいいですから^^」




おおおお・・・・



     ぽてとよ・・・・すまぬ・・・・



     わしはなんてことをしてしまったのだ・・・」



「わたしなら大丈夫。マヨ団長のためを思ってのことだったのですね。


     そうゆうことなら協力しますよ。


     それにティンクルバトンでは人は倒せません。ははっ。


     さあ立ち上がって・・・」






「ちっくたっくちっくたっくばんばんばん~~♪」



「わー ぽてとん久振りー 元気かにー」


「おおマヨ団長。(このアホっぽさ。間違いない。)こんにちわ~」



「・・ふふ・・ゴシゴシ


     ・・・ふははははは・・・


     ではぽてとよ 例の件頼んだぞ」


あいあいさー!まかせておいてください!


     せん殿もお気をつけて!」


「せん、どこかにいくですかな」


「うむ、ちょっとそこまでな」


「いってらばんばん~~」


「うむ、逝って来る。では!」










アプデに関係ありそうでほとんど、いや全く関係ない話。


しかし確かに胸に残るものはあった。


冒険者としての決死の覚悟


感謝の気持ちの大切さ




「ふう、さてと。


     私も行くとするか。」







アプデ当日。新世界の幕が開く。

ぽてともまた、未知なる道具に胸を躍らせていたのであった。












・・・・・!



「おいいいいいいい 

     ぽてお邪魔じゃあああああ!!!!!!いいとこっ・・」


「ぺっ」











おしまい。
アプデ当日に何書いてんだ
それではみなさん楽しみましょう!!


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